次の日のこと。

なごむと花手水

次の日のこと。

夜には保冷剤をたくさん敷いたり乗せたり。夜中にもう一度取り替えて。
そんなことしつつネットで火葬のことなど調べていた。出来るならもう一日おうちにいてもらいたいな…とドライアイスとかも考えたりして。
苦しいお別れではなかったせいもあって、少し眠れた。相変わらずまつりは震えて近くには行かなかった。

朝ウォレ助におはようを言おうと顔を見たら、なんとなんと!!まだ体液が出てるではないか。しかももう血になっていて、たくさん敷いたペットシーツからはみ出てカーペットまで。そして床にまで。こんなに出る?聞いたことないよ。こんなに出るとは聞いていなかったよー。
昨夜お手伝いしてくれた友達からは言われていた。硬直後も動かすと出るかもよ…とは。それがコレか!出過ぎなんですけど。
最後の最後まで笑わせてくれて自分勝手なんだから、もう!
あとから聞いた話では、最後の方まで食べたりしていた子は出るらしい。食べられなくなり脱水状態になるとそれほど出ないらしい。だよね、本当は皮下輸液とか看病したかったけど、食べてたから必要なかったもの。
介護とは言えない、寝返りを夜中に2回ほどと昼間も何度か。トイレに行くのに立ち上がらせるというお手伝いで、家を空けることはできなかったけど、寝たきりにはならなかったね。

ネットと知り合いからの口コミで良いかもと思っていた訪問してお庭で火葬してくれるところは土日に混んでいるとかで2〜3日待ち。ダメだ待てないかも。
家族ぐるみの付き合いのあるお寺さんの奥さん(トイレに駐車場貸してくれたり、境内を散歩させてもらったり)が早朝なのに電話しまくってくれて、30kg以上でも大丈夫という火葬車を見つけてくれて、そこにお願いすることにした。
まつりが乗り物酔いすることと、すでにストレスで震えが止まらない状態。おうちで火葬してもらうのが一番良いと思っていた。

無事にお骨上げ出来て、とても丁寧に親切にしていただき、もともとは人間様の納棺師という資格も持っている方にお世話になり、安心感もあった。

火葬中は雲ひとつない青空。家の上に見たことがない白い鳥、私の周りに今年初めて見たアゲハ蝶が飛んでいて、不思議な気持ちになった。
もういなくなったんだという悲しい気持ちより、ウォレ助はきっともうこの段階から次に行く道が決まっているように思えた。
スピリチュアルなことはわからないけど、気配は感じないし(たまにニオイはするけど)そんなのがあるのもわからないけど、きっともう生まれ変わる。すぐに。

ウォレ助にたくさんの人からお花をいただき、私が死んでも誰もくれないよなとか拗ねそうになるほどだ。ありがたい。徳を積んだ彼はみんなから愛されている。
私たちは悲しさで泣いたりしていない。こんなことは初めてのことだけど、後悔も全くない。ウォレ助を家に迎えた時からウォレ助のことはウォレ助に決めてもらう、任せると思っていたから、その通りになって、少しの介護的なお手伝いはしたけれど、立てなくなる当日までご飯は食べたし、立ってトイレもした。
もしかしたら自分は死んだとは思ってないかも?(笑)
でもそれでいい。親孝行で自分孝行。自分の好きな時に旅立てたのではないかと思っている。

お仕事お疲れ様。うちに来てくれてありがとう。強運の持ち主は死ぬ時まで強運なのだと改めて思ったよ。私たちが最後も笑顔でいられたのも彼の人柄(犬柄)なのだろうな。少しでもあやかりたい(笑)
皆様、愛してくださりありがとうございました。

いただいたお花が暑さで傷み始めたので、ウォレ助の水の器で花手水にしてみたよ。キレイ。

花手水